リフォーム会社・工務店の集客|比べられても選ばれる、施工事例と情報の出し方
リフォームや住まいの工事は、施主にとって何度もある買い物ではありません。だからこそ、多くの施主は複数の会社を比べ、施工事例や評判を調べてから問い合わせます。
この記事では、紹介サイトやチラシをやめる話ではなく、比べられたときに選ばれる材料を自社で出しておくための考え方をまとめました。リフォーム会社、工務店、外壁塗装・屋根工事、住宅修繕などを想定しています。
施主は、どうやって業者を選んでいるか
リフォームを考えた施主の多くは、まず何社かを比べます。紹介サイトや一括見積もりサイトで候補を集め、気になった会社の名前で検索して、施工事例や評判を確かめる——という流れは珍しくありません。住宅会社の名前と「施工事例」「インスタ」を組み合わせて調べる施主も多くいます。
ここで見られているのは、価格だけではありません。
- 自分の家と似た工事をしたことがあるか
- どんな仕上がりになるのか
- 工事中の生活はどうなるのか
- どんな人が家に来るのか
見積もりの金額が近いとき、最後に決め手になるのはこうした情報です。そして、この部分は紹介サイトの枠の中だけでは伝えきれないことが多いところです。
紹介サイト・チラシ・自社の発信、それぞれの役割
集客の手段はどれか一つが正解というものではなく、役割が違います。
- 紹介サイト・一括見積もりサイト——リフォームを考え始めた施主に、まず候補として挙がる入口
- チラシ・ポスティング——ネットで探さない層や、施工エリアの近くの家に直接届く入口
- 自社の発信(Googleマップ・Instagram・地域メディアなど)——候補に挙がったあと、名前で調べられたときに「ここにしよう」と決めてもらう材料
どれも他社のサービスや外部の条件に左右される面があり、万能なものはありません。ただ、上の2つが「候補に入る」ための手段だとすれば、自社の発信は「比べられたあとに選ばれる」ための手段です。入口が一つだけだと、そこの条件が変わったときに新しい相談の流れも一緒に細くなります。
見積もりの段階で比べられ、価格だけで判断されてしまう——そう感じているなら、足りていないのは入口ではなく、比べられたときの材料かもしれません。
施工事例は「写真+理由」で出す
施工事例は、リフォーム会社・工務店にとって一番強い発信ネタです。施主が知りたいのは「自分の家でも同じようにできるか」なので、完成写真だけでは少し足りません。
1件の施工事例に、次のような情報が添えてあると、読む人は自分の家に置き換えて考えられます。
- 工事前の状態と、何に困っていたか(雨漏り、段差、寒さ、古い設備など)
- どう直したか、なぜその方法にしたか
- 工期はどれくらいで、住みながらできたか
- 施工したのはどの地域か(近所の事例は安心材料になります)
- 担当した人の一言
費用については、書ける範囲で目安を示すかどうかをお店の方針で決めてください。書かない場合も、「どんな条件で費用が変わるか」を説明しておくと、問い合わせの前の不安が減ります。
お客様の家が写る場合は、事前に掲載の許可を取り、表札や車のナンバーなど個人が特定されるものは写さないようにします。
リフォーム業ならではの発信ネタ
「何を投稿すればいいか分からない」という声は多いのですが、リフォームや住まいの仕事は、実はネタが多い業種です。
- 補助金・助成制度の案内——自治体や国の制度には申請の時期や条件があります。「今年はこういう制度がある」「申請の流れはこう」と知らせるだけで、相談のきっかけになります
- 季節の点検と備え——梅雨前の雨どい、台風前の屋根、冬前の給湯器や断熱。時期に合わせた豆知識は毎年使えます
- 完成見学会・相談会の告知——開催前の案内と、開催後の様子の両方が発信になります
- 住まいの豆知識——「この症状は放っておいていいのか」「業者に頼む前に確認すること」など、施主が検索しそうな疑問への答え
- 現場の様子——工事中の丁寧な養生、近隣へのあいさつ、職人の仕事ぶり
東京都東村山市の外壁塗装・リフォーム会社は、掲載後もしばらく発信を始められずにいました。補助金の情報・施工事例・住まいの豆知識と、もともと持っていたネタを整理していくなかで、「ネタがないのではなく、整理されていなかっただけ」と分かったところから動き始めています。
業種を問わない発信ネタの考え方は、店舗は何を情報発信すればいい?でまとめています。
「地域名+工務店」で見つけてもらう
施主が会社の名前を知らない段階では、「○○市 リフォーム」「○○市 工務店」のように地域名で探します。このとき、Googleマップや地域の情報サイトに自社の情報がないと、候補に入る前に見送られてしまいます。
ホームページが古くなっていると、作り直しを考えることも多いと思います。ただ、作り直しには時間も費用もかかります。先に手を付けやすいのは、次のような「情報を動かす」ことです。
- Googleビジネスプロフィールを整える——対応エリア、得意な工事、営業時間、問い合わせ方法、施工事例の写真
- 地域の情報サイトにお店のページを持つ——地域名で調べたときの受け皿になります
- 同じ内容を、複数の場所に出す——一つの施工事例を、地図・地域サイト・Instagramに合わせて出します
長野県諏訪エリアの工務店は、「地域名+工務店」で検索しても自社が出てこず、ホームページの情報も古いままでした。作り直しより先に、地域サイトのニュースで発信を始め、Googleビジネスプロフィールを整え、Instagramも含めて発信を一つにまとめるところから取り組んでいます。発信をまとめて手間を減らせることに加えて、地元の家族層に届くこと、地元の企業が運営している安心感が、地域サイトを選ぶ決め手になったといいます。地域サイトには、飲食店や美容室を見に来た人が新着情報で目にする機会があり、完成見学会のようなイベントの告知にも使えます。
Googleビジネスプロフィールへの投稿の仕方は、Googleビジネスプロフィールの投稿とはで扱っています。
家に入る仕事だから、「どんな人が来るか」を出す
リフォームや修繕は、施主の家に入る仕事です。施主が気にしているのは、腕前と同じくらい「どんな人が来るのか」です。
- 社長や職人の顔と名前
- 仕事で大事にしていること
- 地元とのつながり(地域の行事、清掃活動、ほかのお店との関わり)
- 本業以外の顔
神奈川県横浜市で住宅の修繕を手がける店は、依頼が都心や市外からに偏っていて、地元からの相談を増やしたいと考えていました。修理の仕事とは別に絵の制作もしていて、その活動も伝えたいという思いがありました。地域の情報サイトでの発信とあわせて、地域の事業者どうしのつながりづくりから始めています。
本業以外の活動や地元での関わりは、一見すると集客と関係がないように見えます。けれど、家に入れる相手を選ぶとき、「この人なら」と思える材料になります。
少人数でも、本部から求められても、続けられる形に
リフォーム会社や工務店の多くは、現場が本業です。見積もり、施工管理、アフターフォローの合間に発信の時間を取るのは簡単ではありません。
千葉県八千代市の大手メーカー系リフォームFC店は、本部からInstagramとGoogleマップの更新頻度を上げるよう求められていましたが、少人数で手が回らない状態でした。広告の予算も取りにくいなかで、広告費を増やすのではなく、発信の作業そのものを軽くする方向を選んでいます。一つの記事を作り、それを複数の場所へ同時に届ける形です。
続けるうえで大切なのは、毎回ゼロから書かないことです。
- 施工が終わったら、写真と「何に困っていて、どう直したか」をメモしておく
- そのメモを元に、地図・地域サイト・Instagramへ形を変えて出す
- 季節のネタや補助金の案内は、毎年同じ時期に使い回せる形で残しておく
この記事で紹介した4つの例は、いずれも取り組みを始めた段階のものです。成果の数字ではなく、どんな悩みから、どう動き始めたかの参考にしてください。
明日からできる4つのこと
- 1. 基本情報と問い合わせの入口を確認する——Googleビジネスプロフィール、ホームページ、掲載しているショップページ。対応エリア、得意な工事、連絡方法が最新になっているか
- 2. 直近の工事を1件、施工事例にする——工事前の状態、困っていたこと、直した方法と理由、工期。写真は掲載の許可を取ってから
- 3. 施主が不安に思うことに、一つ答える——工事中の生活、近隣へのあいさつ、見積もり後に断ってもいいのか、など。全部でなく一つで構いません
- 4. 問い合わせのきっかけを聞いて、記録する——「どこで知ったか」を一言聞くだけで、どの入口が効いているかが分かります。紹介サイト経由なのか、名前で調べて来たのか、地域サイトを見たのか
4つ目があると、次に何を増やして何を見直すかを判断できます。
「発信する時間がない」を解決する方法
施工事例やお知らせを、地図・地域サイト・Instagramにそれぞれ書くのは、現場の合間には負担が残ります。
まいぷれくんは、写真を送るだけで記事の下書きを作ります。作った記事は、地域メディア・Googleマップ・Instagramへまとめて展開できます。一つの施工事例を、書き直さずに複数の場所へ出せます。
ほかのAIと違うのは、お店のことを知ったうえで書く点です。地域の担当者が取材したお店の情報、ショップページ、これまでの投稿を踏まえて文章を作ります。リフォームや工務店のように「どんな会社か」「どんな人が来るか」が選ばれる理由になる業種では、この差が出やすいところです。
まいぷれには、創業以来、掲載する記事を人が確認してきた体制があります。まいぷれくんの文章づくりにも、その考え方が引き継がれています。
まいぷれくんは、まいぷれに掲載しているお店の担当者が、お店の情報をもとに設定します。
よくある質問
Q. 紹介サイトやチラシをやめて、自社の発信だけにしたほうがいいですか?
やめる必要はありません。紹介サイトやチラシは「候補に入る」ための入口、自社の発信は「比べられたあとに選ばれる」ための材料です。両方あると、入口の条件が変わったときにも相談の流れが細りにくくなります。
Q. ホームページが古いのですが、先に作り直すべきですか?
作り直しが必要な場合もありますが、時間と費用がかかります。先にGoogleビジネスプロフィールや地域の情報サイトで情報を動かし始め、その間に作り直しを検討する、という順番も取れます。
Q. 施工事例に費用を書いたほうがいいですか?
お店の方針で決めて構いません。書かない場合も、「どんな条件で費用が変わるか」を説明しておくと、問い合わせる前の不安が減ります。
Q. 少人数で、発信に時間が取れません
施工が終わったときに、写真と「何に困っていて、どう直したか」だけメモしておくと、後から記事にしやすくなります。一つの内容を複数の場所に形を変えて出すと、書く回数を減らせます。
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