鍼灸院のMEO対策|Googleマップで新規患者に見つけてもらう7つの手順

腰や肩のつらさを感じて近くの鍼灸院を探すとき、Google検索やGoogleマップで「近くの 鍼灸院」「○○市 鍼灸院」と検索する人は少なくありません。そのとき、Googleマップに自分の院がきちんと表示されるかどうかは、新規の方に見つけてもらえるかどうかの分かれ目になります。

広告に費用をかけ続けるのは負担が大きい。口コミサイトや紹介だけに頼るのも、開院直後や新しい土地では難しい。そこで多くの鍼灸院が取り組み始めているのが MEO(Map Engine Optimization、地図エンジン最適化) です。

この記事では、鍼灸院がGoogleマップや地域検索で見つけてもらいやすくなるために、今日から着手できる手順を7つに分けて解説します。専門用語はできるだけ避け、施術で忙しい院でも無理なく進められる順番でまとめました。

そもそもMEOとは?鍼灸院にとって何が大切なのか

MEOとは、GoogleマップやGoogle検索の地図枠で、自分の院を見つけてもらいやすくする取り組みのことです。

Googleは、地図で表示する店舗の順位を決める主な要素として「関連性(検索語との合致)」「距離(検索した人との近さ)」「知名度(そのお店がどれだけ広く知られているか)」の3つを挙げています。MEOとは、この3つの手がかりを、正しく・わかりやすくGoogleと利用者に伝えていく作業だと考えると整理しやすくなります。

鍼灸院には、次のような特徴があります。

  • つらさを抱えていて「今すぐ・近くで」探している人が多い
  • 施術という体に触れるサービスなので、「どんな人が・どんな院か」を事前に知りたい人が多い

だからこそ、地図に正しく表示され、写真や口コミで安心してもらえる状態をつくることが、来院の検討につながります。以下、優先順位の高い順に7つの手順を見ていきます。

手順1|Googleビジネスプロフィールを登録し、カテゴリを正しく設定する

MEOの土台は Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス) です。まだ登録・オーナー確認をしていない場合は、ここが最初の一歩になります。

鍼灸院で特に大切なのが カテゴリ設定 です。「鍼灸院」など、Googleが用意しているカテゴリの中から、自院の実態に最も合うものをメインに選びます。カテゴリは、検索語と店舗の「関連性」をGoogleが判断する手がかりのひとつです。メインカテゴリを1つ決め、実際に提供している施術に応じてサブカテゴリを追加します。

あわせて、営業時間・電話番号・予約方法・提供メニューも埋めておきます。情報が欠けているほど、検索する人にとっても、Googleにとっても「よくわからない院」になってしまいます。

手順2|施術室と院の雰囲気が伝わる写真を載せる

鍼灸院を探す人がGoogleマップで最初に見るのは、多くの場合写真です。体を預ける場所だからこそ、「清潔そうか」「どんな人がいるのか」「初めてでも入りやすいか」を写真で確かめようとします。

載せておきたいのは、外観(入口・看板)、施術室、受付、そして施術者本人の写真です。とくに施術者の顔や人柄が伝わる写真は、初めての方の不安を減らします。

実際、長野県岡谷市のまれ鍼灸院の事例では、木目の外観や、ベッドが整った施術室の写真をていねいに載せています。地縁のない土地での新規開院で「掲載前は検索してもほとんど情報が出てこない状態だった」ところから、写真を含む情報発信を続けたことが、後述する成果につながっています。

手順3|口コミを集め、ていねいに返信する

口コミは、来院を検討する人にとって重要な判断材料です。またGoogleは、口コミの数や評価も、地図での表示に影響する要素のひとつとして説明しています。

無理に依頼する必要はありませんが、施術後に満足いただけた方へ、口コミのお願いを自然に伝える仕組みを持っておくとよいでしょう。そして、いただいた口コミには良い内容にも、そうでない内容にも、ていねいに返信します。返信は、その口コミを書いた本人だけでなく、口コミ欄を読んでいる「これから来ようか迷っている人」に向けたメッセージでもあります。順位のためというより、利用者とのコミュニケーションや信頼づくりという意味で大切な習慣です。

口コミの集め方や返信の書き方、やってはいけない依頼の仕方は、別の記事でまとめています。口コミの集め方・返信はこちら

手順4|Googleビジネスプロフィールを最新の状態に保つ

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があり、施術メニューの紹介、季節ごとの体の不調への対応、休診のお知らせなどを発信できます。投稿そのものが順位を上げるわけではありませんが、検索結果で院の最新情報を伝え、来院の判断に必要な材料を充実させることができます。

投稿の種類や、何をどのくらいの頻度で投稿すればよいかは、別の記事でまとめています。投稿の詳しい方法はこちら

情報が古いままだと、「今も営業しているのか」「メニューは変わっていないか」と不安にさせてしまいます。営業時間、メニュー、季節のお知らせなどを、こまめに最新の状態に保つことを心がけましょう。

なお、Googleだけでなく、自院サイトやSNS、地域情報サイトなどにも情報を展開すると、患者さんと接点を持てる場所を増やせます。ここで多くの鍼灸院がぶつかるのが、「発信する時間がない」という壁です。営業時間内は施術で埋まり、広報にあてる時間が取れない——これは、鹿児島県霧島市のサコー鍼灸整骨院が抱えていた課題そのものでした。施術者を増やして受け入れ枠が広がった一方、院の特徴を届ける時間が足りなかったのです。この「続ける時間」の問題は、記事の最後であらためて取り上げます。

手順5|院名・住所・電話番号(NAP)の情報をそろえる

Googleビジネスプロフィール、自院サイト、地域情報サイト、SNSで、院名・住所・電話番号などの基本情報に食い違いがない状態にしておきましょう。検索する人が迷わず、Googleにも正しい店舗情報を伝えやすくなります。

「◯◯鍼灸院」と「◯◯はり・きゅう院」のような表記のゆれ、住所のビル名の有無などは、気づいたときにそろえておくとよいでしょう。派手な施策ではありませんが、正しい情報を届けるための基本になります。

手順6|自院サイトや地域の情報源とつながりを持つ

Googleマップの情報だけでなく、自院サイトや地域の情報源とつながりを持っておくと、地域での「知名度」の手がかりが増えます。公式サイト、地域情報サイト、SNS、業界団体などの信頼できる場所に院の情報があると、「その地域で活動している院である」ことが伝わりやすくなります。

まず、自院の公式サイトやSNSを整え、そのうえで地域の情報サイトなどにも掲載していく——この積み重ねが、地域検索での見つけやすさにつながります。実際、まれ鍼灸院・サコー鍼灸整骨院のいずれも、地域情報サイト「まいぷれ」への掲載を露出の基盤のひとつにしています。

手順7|地域や季節に沿った情報を発信し続ける

最後は、続けることそのものです。「梅雨の時期の肩こり」「運動会シーズンの子どものケア」など、その地域・その季節ならではの話題を発信し続けると、地域の人との接点が増えていきます。

一度整えて終わりではなく、月に数回でも発信を積み重ねる——この継続が、地域で選ばれ続ける院づくりの土台になります。

鍼灸院ならではの注意点:あはき法に沿った表現

ここは、鍼灸院が情報発信をするうえで欠かせない、けれど一般的なMEO解説ではあまり触れられない点です。

施術に関する情報発信では、あはき法(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)などの法規に沿った表現を選ぶ必要があります。とくに、効果を断定するような書き方や、誤解を招く表現には注意が必要です。飲食店や小売店と同じ感覚で「効きます」「治ります」と書けるわけではない、という点は、鍼灸院の情報発信の前提として押さえておきたいところです。

実際、サコー鍼灸整骨院の事例でも、「何をどう書けば適切かを判断する作業に、まとまった時間がかかっていた」ことが課題として挙げられていました。発信を増やしたいけれど、法規に沿った表現の確認に手間がかかる——これは、この分野で発信を続けるうえでの現実的なハードルです。

※本記事は表現の一般的な考え方を紹介するもので、個別の表現の適否を判断するものではありません。実際の発信にあたっては、業界団体の情報や専門家の確認もあわせてご参照ください。

実際に成果が出た2つの院

ここまでの手順を、実際に地域で実践した院の例を紹介します。いずれもまいぷれが支援した個店の実績で、効果を保証するものではありませんが、「地域でどこまで見つけてもらえるようになるか」の目安になります。

「岡谷市 鍼灸院」でGoogleマップ2位

まれ鍼灸院(長野県岡谷市)は、地縁のない土地での新規開院で、口コミにも紹介にも頼れない認知度ゼロからのスタートでした。開院というタイミングを逃さず、地域サイトへの掲載と各媒体への発信を始めた結果、2026年8月時点で、まいぷれ内の同ジャンル69店中3位、同ジャンル中央値の約16.9倍の閲覧数に届いています。Googleマップの「岡谷市 鍼灸院」検索でも2位に入りました。院からは「まいぷれを見て来ました」「まいぷれを見てこの院に決めました」という声が届くようになったといいます。

施術の合間の発信だけで、同ジャンル134店舗中2位

サコー鍼灸整骨院(鹿児島県霧島市)は、施術者を増やしたタイミングで院の特徴を届ける必要が高まった一方、営業時間内は施術で埋まり、広報の時間が取れませんでした。施術の合間の発信を各媒体に展開し続けたところ、利用開始から2か月後の2026年6月時点で、まいぷれ内の同ジャンル134店舗中で閲覧数2位、同ジャンル中央値の約32.5倍に達しています。

どちらの院も、特別なことをしたわけではありません。この記事で挙げた手順——情報を整え、写真と発信を各媒体へ届け続ける——を、無理のない形で継続した結果です。

「続ける時間がない」を解決する方法

MEO対策で一番むずかしいのは、始めることよりも続けることです。手順はシンプルでも、施術で手一杯の院にとって、写真を用意し、文章を書き、表現を確認し、複数の媒体に展開する——この一連の作業を毎回こなすのは、現実には大きな負担です。

もし「やるべきことはわかったが、続ける時間がない」と感じたら、発信の作業をAIで効率化する方法もあります。まいぷれの店舗向けAIエージェント「まいぷれくん」は、院から伝えたいことを渡すと記事の下書きにまとめ、まいぷれ・Googleマップ・Instagramへの展開を助けます。できあがった原稿は人の目でも確認し、不自然な表現や誤解を招きやすい表現がないかをチェックします(※法令への適合を保証するものではありません)。